毎回どタイプの世界を展開してくださる…… こんな世界に住みたいです、、
これだけで小説書けそう…🤦♀️💓
チリ、という、微かな音色が聴こえた。 ずっと昔の記憶、今再び蘇る。 どうして忘れていたのだろう。 遠いあの日に置いてきたものを、 いつしか目の前から消えてしまった影を、 不意に、思い出した。
また素敵な音楽が聞けて嬉しい限りです、短い文章で失礼いたします。 0:56 「みゃォん」 さらさらと風に靡く。 ちょんとした毛玉は其の場からこちらを観ていた。 まぁるく薄暗い闇夜から橙が顔を覗かせるかのように。 あれほどまでに吹き付けた風は凪ぎ、この場は静穏を保っている。 「どんなにいけない仔だろうとね、ネコは恩を忘れないのサ」 その嗄れた声は嗤う。 ケラケラ、ニィニィと。 揃えられた前脚があっという間に踵を返して、にび色の踏み石を越えてゆく。 子どもの頃のニンゲンと寸分違わず楽しみながら。 月と同じ灯りの広がる町を悠々とふらり、ノラリ、お気に召すままに遊び歩く。 だけれどその本心は誰にも知れぬもの。 三毛の毛玉はたったの一度(ひとたび)も忘れない。 ……憶えている。 君が此処に居なくとも。 まぁるい月が7つ巡れども。 君の思いを、憶えている。 揺らいだ目を細め顔を洗って今日も「ナァ」と鳴く。 『カイネコは、七 めぐる』
ええ感じですね・・・! ><
普通に何もせずに聴いてられるわ、、
怪猫は街中に鎮座する。
またいい曲作ってくれたなぁ
めちゃくちゃ良い!
闇夜の朱い果実 今宵私はこちらがわ
❤❤
夜は猫の時間さ、お嬢ちゃん わたしゃ愛らしい猫かもしれんがね、もう七度目よ だからあんまり撫で回してくれるなよ 自慢の毛がからまっちまってしょうがねえ あん、どこいくのかって? そりゃあおまえさんの家さ どこぞのお嬢ちゃんが気のいい猫についてっちまったからな さあ、夜歩きといきましょうかね
今宵も猫が鳴く。 月夜に照らされ、猫踊る。 三味を掻き鳴らし、弦を打ち、音跳ねる。 思い出す、思い出す。 あの御人、亡うなって。 三毛のあたしゃ、踊り始めたさ。 永く生きた猫は、襖閉めて踊るのさ。 化け猫道の始まりさ。 いいさ、いいさ。笑わっしゃれ。 哀れな化け猫の生き様さ。 あたしもただ、嗤うのさ。 妖しく目を光らせ、妖しく在るのさ。 さぁさぁ、ご覧。 妖しい化け猫が舞って、跳ねるのさ。 遥か昔の御人を想い出しながら。 永い永い夜を踊り明かすのさ。 今宵も猫が鳴く。 月夜に照らされ、猫踊る。 三味を掻き鳴らし、弦を打ち、音跳ねる。 さぁ、嗤え。嗤え嗤うのさ。 あたしゃ三毛の化け猫。 大切な御人を想いながら、踊ろうさ。 今宵も、猫は哭く。
@amazarashinoasa