15歳のある日、公爵令嬢リーシェは婚約者である王太子から婚約破棄を宣告されるがあっさりと受け入れる。リーシェにとってこのシーンは7回目のことだった。婚約破棄を告げられ国外追放、家族とも縁を切られたリーシェは様々な人生を送り、20歳の時に何かしらの原因で死亡してはこの婚約破棄の場面に戻ってきていた。7回目となった今世もお馴染みとなった宣告を受け、家財道具を回収すべく屋敷に戻ろうとしたところ、ある人物にぶつかってしまう。その人物とは、前回の人生でリーシェ自身を殺した元敵国の皇太子・アルノルトだった。リーシェは挨拶をし一度はその場を離れたものの、追ってきたアルノルトはリーシェに対して求婚を申し出る。戸惑うリーシェだったが、5年後に他国に侵略戦争を仕掛けたアルノルトの真意は6回の人生でも分かっていなかったこと、これまでの6回の人生は充実こそしていたが忙しいままだったことから、アルノルトの傍にいることでその原因を知りたいという思い、それ以上に今回のループこそ5年後も生き延びて何もせずぐうたらしたいとの思いから求婚を受け入れ、婚約者としてアルノルトと一緒に暮らすことにしたのだった。
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